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Treatment

入れ歯の種類や値段を写真付きでご紹介します

2021/3/3公開

今回は入れ歯(義歯)のお話です。

入れ歯の多くは保険適用で作製しますが、それ以外にも以下のような種類があります。

  • シリコーン義歯
  • ノンクラスプ義歯
  • 金属床義歯
  • マグネット義歯
  • インプラント支持の義歯

今回のコラムでは、総義歯と部分義歯に分けて、それぞれの料金と特徴を解説したいと思います。

※ 保険の料金は初診・再診料などを除いた義歯のみの診療にかかる負担額を表示しています。
※ 自費診療の料金は税抜で表示しています。

総入れ歯の種類

レジン床義歯(保険の入れ歯)

いわゆる保険の一般的な入れ歯です。

ピンク色の部分はアクリルレジン(プラスチック)で出来ています。 保険でもある程度精密な入れ歯を作成する事は可能で、安価に作る事が出来るため、入れ歯の大部分を占めています。

この素材のメリットとしては、壊れた時の修理がしやすいこと、歯ぐきとのフィットが悪くなってきた時に合わせ直しが手軽にできることが挙げられます。

逆にデメリットは、厚みがあるため違和感が強く、喋りにくかったり食物の食感が分かりにくかったりすることがあります。 また、プラスチックなので落としたりすると割れやすいことも欠点です。

上の入れ歯・下の入れ歯、それぞれ10,700円(3割負担の場合)です。

シリコーン義歯

上記のレジン床義歯の裏側(歯ぐきに接する面)と縁の部分を、柔軟性のあるシリコーン素材に置き換えた義歯です。

噛んだ時の圧や衝撃を分散してくれるので、硬いものを噛んでも痛みが出にくいです。

上顎の入れ歯の場合は、保険でも精密に作れば痛みが出にくいので比較的需要は少ないですが、下顎の入れ歯は安定しにくかったり歯ぐきが細く痩せてしまったりしやすいため、痛みが出やすく、シリコーン義歯にするメリットが大きいです。

また、一定の条件を満たせば、下顎の総入れ歯に限って保険適用が認められる場合があります。

シリコーン義歯のデメリットとしては、歯ぐきに痛みが出たりフィットが悪くなったりした時にやや調整がしにくいこと、一部をシリコーンで置き換えるためプラスチック部分が薄くなり強度が落ちることが挙げられます。

今の入れ歯が痛くてお悩みの方は、是非一度ご相談下さい。

料金は以下の通りです。

新製(金属の補強構造を含む) 180,000円
既存の義歯に追加する場合 30,000円

金属床義歯

入れ歯のプラスチック部分を一部金属に置き換えた入れ歯です。

金属はあくまで歯列より内側に使用するため、目立つ事はありません。

金属は強度が高く、粘膜を覆う部分を薄く作ることができるため、違和感が少なく快適に使用できます。 また、温度が伝わりやすいので、温かい物や冷たい物の感覚を感じやすく、食べ物本来の美味しさを損ないにくいのも特徴です。

金属は主にチタンかコバルトクロムが使用されます。 チタンは軽いので、より異物感が少なく快適に過ごすことができます。

デメリットはあまりないですが、しいて言うなら、年月が経ってフィットが悪くなった時の内面の合わせ直しがややしづらいことです。

料金は以下の通りです。

チタン床義歯 250,000円
コバルトクロム床義歯 200,000円

マグネット義歯

歯の根だけが残っている場合に、入れ歯と歯の根をマグネットで吸着させる入れ歯です。

歯根に磁性体金属を組み込み、入れ歯の内面に特殊な磁石を組み込むことで、入れ歯の安定を大幅に改善することができます。 噛む力の一部を歯の根が支えてくれるため、普通の総入れ歯よりもしっかり噛めて痛みも出にくいのが特徴です。

吸着力の一部を磁石が担ってくれるので、義歯が粘膜を覆う範囲を縮小できる場合があり、違和感を減らす効果もあります。 歯の根を残すので、歯磨きが不十分になると歯ぐきが腫れたり虫歯になったりするため、毎日のケアが大切です。

※頭頚部のMRI撮影をされる場合には注意が必要です。 磁石がついているのは義歯のほうなので、義歯を外せばMRI撮影は可能ですが、歯に組み込む金属の影響で周囲数センチに画像の乱れが生じます。 通常のX線撮影やCT撮影にはほとんど影響ありません。

料金は以下の通りです。

マグフィット+キーパー 1個あたり50,000円
マグフィットの交換 30,000円

インプラント支持の総義歯

インプラント(人工歯根)で支える入れ歯です。

歯の根が残っていなくても、歯ぐきの骨に最小限の本数のインプラント(人工歯根)を入れて、マグネットもしくはボタンのような装置を組み込むことで、入れ歯の安定と噛みやすさを大幅に向上することができます。

マグネットの装置は歯科医院にていつでも着脱が可能なので、MRI検査が必要な場合でもその前後に来院頂ければ影響なく撮影を行うことができます。 デメリットとしては、インプラントを埋め込む手術が必要なこと、インプラント部の清掃が必要となることが挙げられます。

料金は以下の通りです。

インプラント1本目 270,000~330,000円
2本目以降(同時オペの場合) 210,000~270,000円

※ 上記料金は、インプラントとそれに付随する装置にかかるものです。
※ 入れ歯本体の料金は別途かかります。

部分入れ歯の種類

種類の項目としては総入れ歯とほとんど同じですが、構造が異なるため、違う部分だけ解説します。

レジン床義歯(保険の入れ歯)

アクリルレジン(プラスチック)で出来た保険の部分入れ歯です。

残っている歯に金属の留め金をかけるため、総入れ歯と比べると入れ歯が安定しやすく、また噛む力の一部を歯が受け止めることができます。

プラスチックで歯ぐきの一部だけを覆うため、総入れ歯よりも違和感は少ないですが、留め金が目立つ、留め金部分に食物が挟まりやすい、残っている歯に負担がかかる等のデメリットがあります。

料金は5,340~12,150円(3割負担の場合)です。 歯の欠損数や設計によって変わります

シリコーン義歯

構造は保険のものと同じですが、歯ぐきと接する面をシリコーンに置き換えたものです。

痛みが出にくくしっかり噛めます。 支えになる奥歯が残っていない場合によく用いられます。

デメリットは、もし痛みが出た場合に調整がやや難しいこと、強く噛んだ時にわずかに義歯が沈み込む動きをするため留め金をかけている歯に負担がかかる場合があることが挙げられます。

料金は以下の通りです。

新製の場合 120,000~180,000円
(設計による)
既存の義歯に追加する場合 30,000円

ノンクラスプ義歯

留め具に金属を使わない、自然で綺麗な入れ歯です。

入れ歯のピンク色の部分が特殊な樹脂で出来ており、歯にかける留め具の部分もその樹脂で出来ています。 見た目には入れ歯が入っているのが分からないように仕上がります。

また、保険の義歯よりも軽く、物詰まりが少なく、フィットが良いのが特徴です。

デメリットとしては、留め具を締め直したり、裏側のフィットを合わせ直したり、修理したりするのに手間がかかるため、調整のために一度預からなくてはならないケースがあります。

料金は以下の通りです。

片側の場合 100,000円
両側の場合 150,000円

金属床義歯

プラスチックの一部を薄い金属で置き換えるた部分入れ歯です。

強度が高く、かつ違和感が少なく仕上がります。

保険の設計の制約がないため、より安定が良い設計や、残っている歯に負担がかかりにくい設計など、融通を利かせて作ることができます。

どちらかというと、「良く噛めて、歯も義歯も長持ちする」ことを重視した義歯です。 金属部分が多いため、設計によっては金属が目立つ場合もあります。

料金は150,000~200,000円(設計による)です。

金属床併用ノンクラスプ義歯

ノンクラスプ義歯ですが、裏側の目立たない部分を金属で作ることが出来ます。

通常のノンクラスプ義歯よりも丈夫で、薄いため違和感も少ないです。

デメリットは、下の入れ歯の場合に裏側の金属がわずかに見える場合があること、料金が少し上がることが挙げられます。

料金はノンクラスプ義歯の料金+20,000〜30,000円です。

インプラント支持の部分入れ歯

部分入れ歯の場合でも、1~2本のインプラントを入れて噛む力の支えにすることができます。

効果的な位置にインプラントを配置することで、噛める力が格段に上がり、留め具をかける歯への負担も減らすことが出来ます。

「インプラント支持の総義歯」の場合と同様、インプラント埋入手術が必要であり、インプラント部分の清掃も必要となります。

料金は以下の通りです。

インプラント1本目 270,000~330,000円
2本目以降(同時オペの場合) 210,000~270,000円

※ 上記料金は、インプラントとそれに付随する装置にかかるものです。
※ 入れ歯本体の料金は別途かかります。

目立たない部分入れ歯は保険適用になりますか?

一般にイメージしやすい「目立たない入れ歯」は保険適用にはなりません。

部分入れ歯の場合、保険の入れ歯はどうしても金属の留め金が必要であり、目立つのがデメリットです。

入れ歯を目立たなくするには、次のどちらかを選択する必要があります。

  • ノンクラスプ義歯
  • インプラント併用義歯

もしくは、欠損の数が少なければブリッジで対応できる場合もあります。

残念ながら、ノンクラスプ義歯を含め、上記の「レジン床義歯(保険の入れ歯)」以外のものは保険適用にはりません。

通常では金属が目立つような義歯も、ご相談に応じて(保険の範囲で)可能な限り目立たない設計をご提案できる場合もあります。

柔らかい入れ歯は保険適用になりますか?

先ほど軽く触れましたが、「下顎」の「総義歯」に限って、下記の条件を満たせばシリコーン義歯の保険適用が可能です。

顎堤の吸収が著しい又は顎堤粘膜が菲薄である等、硬質材料による床裏装では症状の改善が困難である下顎総義歯

基準は明確ではないですが、基準を満たさないケースで無理にプラスチックをシリコーンに置き換えると、強度が低下して義歯が割れたりする原因にもなります。

保険を使わずに作製するのであれば、予め補強構造を組み込むなどの対応ができるため、部分義歯か総義歯かにかかわらず、ほとんどのケースでシリコーン義歯が可能です。

保険が適応できるかどうかは、状態を見ての判断になりますので、是非一度ご相談下さい。

また、保険内でも、ティッシュコンディショナーという材料を使用すれば、義歯の裏打ちを柔らかい材質に変えることができます。 ただし、この材料は劣化が早く、長くても2ヶ月ほどしか持たないため、最終的にはシリコーンか硬いプラスチックに置き換える必要があります。

自費の入れ歯は、保険よりもよく噛めますか?

次のものは保険の入れ歯よりもよく噛める入れ歯で、それぞれ特徴があります。

シリコーン義歯

噛んだ時の力が歯ぐきが全体に分散するので、痛みが出にくく、しっかり噛むことができます。

ノンクラスプ義歯

よりフィットが良いので、良く噛める傾向はありますが、咬合力に関しては保険と比べて決定的な差はありません。

金属床義歯

部分入れ歯の場合、金属部分の設計を工夫することによって、より安定しやすく、残っている歯にも負担をかけにくい義歯を作ることができます。

マグネット義歯、インプラント支持の入れ歯

本来歯ぐきで支える咬合力の大部分を歯根やインプラントが支えてくれるので、噛む力は格段に上がります。

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか。

当院の院長は、大学病院で義歯を専攻して日本補綴歯科学会の専門医を取得しているため、ご提示できる選択肢は多いと思います。

自費の入れ歯には上記のように様々な選択肢があるため、記事を読んでもどれが適しているのかが分かりにくいかもしれません。 実際、お電話でご相談を受けることもありますが、お口の中の状況やレントゲンを見せていただかないと、どのタイプの入れ歯が適しているか判断が難しいことが多いです。

ご興味のある方は是非一度ご来院になってご相談いただけると有り難いです。

お電話の前にご確認ください

おかげさまで多数のご予約・お問い合わせをいただき、大変ありがとうございます。

東京の方からご予約のお電話をいただくことが多いのですが、当院は福岡県の「六本にある歯科医院です。

おそらく東京都港区の「六本と勘違いされたのではないかと思います。

東京から来ていただけるならとても嬉しいですが、患者さんに移動時間・交通費など多大な負担をかけてしまいます。 お近くで歯医者さんを探してみてください。